4月の最新情報、 【東電管内で活用可能】東京都の系統用蓄電池導入補助金をご紹介、 解説!アグリゲーターとは

今月のトピックス 》》

 【東電管内で活用可能】東京都の系統用蓄電池導入補助金をご紹介

◆ 解説!アグリゲーターとは

東電管内で活用可能】東京都の系統用蓄電池導入補助金をご紹介


東京都は4月24日、系統用蓄電池の導入を支援する補助金の詳細情報を公表しました。この補助金の要点についてお伝えします。


まず、補助金の対象は東京電力管内で電力系統に直接接続する出力1MW以上の蓄電池です。蓄電池本体のみならず、計測装置や制御装置の他、電力線や制御線、フェンスも助成対象です。


当然ですが、都内だけでなく関東、山梨県、静岡県の富士川以東で蓄電池事業を営む際にも活用できます。ただし、事業者は都内に登記簿上の本店または支店を持っていなければなりません。また、電動車の駆動用に使用された蓄電池モジュールを二次利用した蓄電池は助成対象ですが、中古の蓄電池は対象外です。


蓄電池本体のみならず、計測装置や制御装置の他、電力線や制御線、フェンスも助成対象

▲ 出典:東京都


助成率は原則2/3以内、二次利用蓄電池は3/4以内です。いずれも、補助金の上限は20億円です。


最大20億円の補助が受けられる

▲ 出典:東京都


都は特別高圧(2MW以上)を5件、高圧(2MW未満)を6件採択する予定でいます。交付申請受付期間は2024年10月1日から31日までの1カ月間。早めに準備しておきましょう。


なお、補助金の正式名称は「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」。都は昨年度まで「系統用大規模蓄電池導入促進事業」という名称を使っていました。助成金は2028年度まで年度ごとに募集する予定で、2024年度の予算総額は130億円です。


解説!アグリゲーターとは



昨今注目を集めるアグリゲーター(特定卸供給事業者)。今回はこのトピックについて深堀りしていきます。


アグリゲーターとは、点在する再生可能エネルギーや蓄電池、燃料電池などのエネルギー源を束ね(アグリゲート)、需給バランスの調整を担う存在です。もともと、日本では大規模な発電所で発電した大量の電力を、送電線を介して消費者に届けてきましたが、FIT制度以降分散型エネルギー源が広く普及した結果、アグリゲーターの必要性が叫ばれるようになりました。


電力は、需要と供給を必ず一致させなければなりません。このバランスが崩れると、周波数が乱れて停電が発生する恐れがあります。ただ、この調整は太陽光発電や風力発電のように出力が一定でない変動性再エネの普及によってだんだんと難しくなってきました。


FIT制度の下では、発電事業者は基本的に発電した電力を全て売電でき、送配電事業者が需給調整を担ってきましたが、2022年より始まったFIP制度は、発電事業者に対して発電計画の立案とその計画通りに発電する義務を課すようになりました。発電事業者がこれを破ると、インバランス費用と呼ばれるペナルティを支払わねばなりません。


しかし、発電事業者が単体でこれを遂行するのは非常に難易度が高い。そこで登場するのがアグリゲーターです。アグリゲーターが複数の発電所をまとめて調整すれば、一つひとつの発電所だけを対象とするよりも制御がしやすくなる上、多くの発電事業者が助かります。


この、“アグリゲーションビジネス”に参入するには、経済産業省に届け出を出し、認定を受けなければなりません。2024年4月1日時点で68社がアグリゲーターの認定を受けています。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electricity_measures/009/list/aguri-list.html


アグリゲーターの提供価値といえば、①単独では市場参画できないリソースをアグリゲートすることによって、市場参加可能なリソース集合体として各種市場に kW/ΔkW/kWh価値を提供します。②アグリゲートするリソース間での運用を最適化し、リソース保有者にメリットを生むサービスを提供します。


アグリゲーターは、AC/RA※に分かれ、それぞれ重要な役割を担っています。

※AC(アグリゲーションコーディネーター):

RAが制御した電力量を束ね、一般送配電事業者や小売り電気事業者と直接取引を行う事業者

※RA(リソースアグリゲーター):

需要家側エネルギーリソース(DSR)や分散型エネルギーリソース(DER)を集め、それらを制御してエネルギーサービスを提供する事業者

▲ 出典:MRI アグリゲーションビジネスに関する国内制度構築等に関する調査


アグリゲーターが活躍できる場所は、FIPやオフサイトPPA、容量市場や需給調整市場など、だんだんと広がってきています。TAOKE ENERGYは世界をリードする新エネルギー革新技術企業であるCATLと強固なパートナーシップを築き、日本市場向けに高品質な蓄電池を販売しているとともに、系統用蓄電所の開発事業にも注力しています。適地の検討から蓄電池の調達、系統連系、市場運用まで投資家の皆さまにワンストップソリューションをご提供します。投資家の収益性を向上するために、アグリゲーターとの業務連系も重要な一環となり、今後は大手及び一般のアグリゲーターとの提携に基づいて、お客さまのニーズによって、最適なサービスを提供できるよう精進してまいります。ご興味をお持ちいただいた方はぜひ当社までお問合せください。


☆  会社概要、製品情報、ソリューション、サービス、資料ダウンロード等


https://www.taoke-energy.com/