6月の最新情報、第2回長期脱炭素電源オークションに向けた論点を解説 、【直近1年で接続契約3倍に】拡大する系統用蓄電池市場 投資家必見!蓄電所開発成功率を高める方法


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 第2回長期脱炭素電源オークションに向けた論点を解説

【直近1年で接続契約3倍に】拡大する系統用蓄電池市場 

  投資家必見!蓄電所開発成功率を高める方法


第2回長期脱炭素電源オークションに向けた論点を解説

経済産業省は5月27日に有識者会議を開催し、第2回長期脱炭素電源オークションに向けた議論を行いました。今回は蓄電池の大きな論点、募集上限と上限価格、最低入札容量について解説していきます。


第1回入札では、蓄電池の募集上限は揚水と併せて100万㎾でしたが、蓋を開けてみると539万㎾の応札がありました。そこで、経産省は募集上限の増加を検討しています。ただし、従来の応札要件「1日1回以上3時間以上の運転継続が可能な能力を有すること」を変更し、「運転継続時間が3時間以上6時間未満の案件」と「6時間以上の案件」に分けて募集上限を設定する方針です。


その理由について、経産省は「蓄電池は㎾当たりの価格で競争する仕組みであるため、長時間の運転継続ができる蓄電池より、短時間の運転継続しかできない蓄電池の方が価格面で有利となるが、再エネの出力制御量の抑制に活用することを考慮すれば、長周期変動にも対応しやすい長時間の運転継続ができる蓄電池の導入を促進していくことが必要ではないか」と述べています。


入札上限価格も、下記のように運転継続時間別に2段階に分ける考えです。3時間以上6時間未満の案件については初回入札の上限価格と同様に、6時間以上の案件は初回入札の情報から建設費が2倍となる前提で算定しています。


蓄電池の上限価格

▲ 出典:経済産業省


経産省は蓄電池の最低入札容量も変更します。第1回入札では1万㎾でしたが、応札した蓄電池案件の設備容量は平均3.5万kWであった上、長期脱炭素電源オークションでは原則10万㎾以上の大規模な電源投資案件を対象としていることから、第2回入札では蓄電池・揚水の最低入札容量を一般水力と同様の3万㎾にする案を提示しました。ただ、これについては有識者会議内で、「もっと上にしてもよいのではないか」という意見も出たため、今後注視していく必要があるでしょう。


初回入札に応札した案件の設備容量(送電端)

▲ 出典:経済産業省


【直近1年で接続契約3倍に】拡大する系統用蓄電池市場 

経産省は5月24日、系統用蓄電池の導入状況についてのデータを公表、2024年3月末時点で接続検討量が3997万㎾、接続契約量は331万㎾だと明らかにしました。2023年5月末時点と比べると、それぞれ約3倍増加しています。


左)系統⽤蓄電池の接続契約等受付状況(2024年3⽉末時点) 右)系統⽤蓄電池の接続契約等受付状況の推移

▲ 出典:経済産業省


2022年の電気事業法改正により、1万㎾以上の系統用蓄電池から放電する事業が「発電事業」と位置付けられ、系統用蓄電池の導入が進んできました。容量市場や長期脱炭素電源オークション、需給調整市場などビジネスチャンスが広がっていますし、国も積極的に補助金を打ち出してきたことから導入量が急増したと考えられます。


系統用蓄電池の市場は今後も拡大を続けていくでしょう。経産省は、2030年には系統用蓄電池の導入量が約14.1~23.8GWhになると見込んでいます。仮に、蓄電池の価格を1kWh3万円、1GWhあたり300億円と仮定すると、2030年の市場規模は4230億円~7140億円規模となります。これだけの需要が期待できるのですから、もはや参入しない手はないとさえ言えるでしょう。


ただし、誰もが簡単に成功を手にできるわけではありません。というより、案件開発の難度は極めて高いのが実情です。


言うまでもなく肝心なのは蓄電池選びです。そこで、蓄電所投資で失敗したくない方に向け、蓄電所開発の難点とそれを打開する当社製蓄電池の優位性についてご紹介します。


左)系統用蓄電池の導入見通し 右)家庭用、業務・産業用蓄電池の導入見通し

▲ 出典:内閣官房

投資家必見! 蓄電所開発の成功率を高める方法

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前提として蓄電所の開発には、以下の4つの難点が存在します。

 1 土地の狭さによって設置場所が限られる


 2 道路の幅員制限や橋梁の重量制限によって蓄電池を現地に運べない


 3 狭い現場での施工が難しい


 4 運用開始後のメンテナンスが難しい


当社はこれらの課題を解決するための蓄電池を開発してきました。順にその特徴についてご説明します。


1.従来品の半分のスペースで設置が可能!

当社が採用するCATL製の水冷式蓄電池「EnerOne+」がこのたび進化しました。セル定格容量の向上でラック数の削減につながり、従来の約半分のスペースで同容量の設置ができるようになりました。さらに、大型のコンテナ式システムを用いないことで、不整形地(正方形でも長方形でもない土地)でも施工がしやすくなっています。


2.物流の最適化

当社の蓄電池システムはパッケージ化しているので、従来の10-20ftコンテナ型と比較して大幅に物流の効率化が図れます。案件によっては7tトラックで配送可能。幅員制限4m未満の道路や重量制限がある橋も通行できます。


3.効率的な据付工事を実現

パッケージ化してある蓄電池システムは、小型移動式クレーンを使えば簡単に設置でき、施工時間の大幅な短縮が実現します。最近では水冷ラックの脚部の設計を見直し、基礎の固定、ケーブル接続がしやすくなるように進化させました。


4.メンテナンスの高度化

仮に、故障が起きた際は、その部分のラックのみを簡単に取り外して交換が可能。システム全体の運用への影響を最小限に抑えられます。システムの停止時間を最小限に抑え、収益機会の損失を減らします。


当社は高圧・特高蓄電所開発の成功率を高め、投資家の皆さまへ魅力的なビジネスチャンスをご提供しています。蓄電所の導入を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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